葬儀と供養のそれぞれの思い
葬儀と供養のそれぞれの思い

葬儀とは、供養とは。その意味を説く

人は亡くなると葬儀を出し、故人の供養をしますが、その意味について考える時間はほとんど取られません。必要となって慌てて参列し、前の人にならって動きを真似してみても、それが何を表すのか分からないままに終わる事もしばしばではないでしょうか。最近では葬儀、と一言でまとめられていますが、本来は葬送儀礼と言って、亡くなった人をこの世からあの世へと送り出す一連の儀式を指しています。
一連の儀礼とは、湯灌や納棺から、納骨までの流れです。
あの世の定義は国や宗教によって様々ですが、どの宗教でも「死後はこの世とは違う国」であるという認識があり、この世を生きた故人をねぎらい、見送る人々の心を慰め、悲しみを共有しながらお別れを告げる儀式と言えるでしょう。

そして供養とは、葬儀をすればそれで形がつくというものではなく、見送る人々の心がどのような行動を取るかで示されるものです。
仏教では、命日、月命日、彼岸などの決まった日に行う供養が多くあり、昔は折に触れて先祖や亡くなった人を思って心を表し、慰め、また慰められて来ました。
最近ではシステム化しているので、先祖供養などという言葉を日常で聞く事は少なくなりましたが、昔は毎日仏壇にお水や花、ご飯などをお供えしながら、日々の悩みや不安などに迷う時には手を合わせてご先祖様に話を聞いて頂くということは当たり前に行っていました。
同時に、今ここで生きていること、自分を産み、両親を産み、またその両親を産んでくれた先祖への感謝の気持ちを常に忘れずに生きる、それが供養に繋がったのです。
葬儀も供養も、その人が確かにこの世に生きた証であり、苦難を乗り越えた生へのねぎらいであり、また、見送る側からの感謝や慕う思いの表れです。
難しく考えず、素直に故人を思う、その気持ちを大事にしたいものです。

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